脳出血で片麻痺になって、リハビリのモチベーションを維持するのがツライと感じますよね?

リハビリ中のもどかしさと良くなりたい二つの感情が頭をよぎって、やりきれない気持ちにしなってまうでしょう。

 

リハビリのモチベーションアップしたい!

モチベーションの維持のポイントをしりたい・・・

家族などに「もうちょっとだよ」「がんばって」と、はげましても本人のやる気がないと、回復にはつながりません。

むしろ、本人にプレッシャーを与えてしまい、モチベーション低下の原因をつくってしまうからです。

リハビリでの片麻痺を回復するには、良くなりたいという気持ちがつよいほど、はやく改善します。

脳出血の原因は、小さなころになった病気や生活習慣病からくる原因は、年齢によってさまざまです。

脳損傷部分によっては、言葉がでにくくなる、手足を自由自在に動かせないこともあります。

この記事が、できるようになった!前より良くなった!と思える日がきてほしいと思っています。

今回は、脳出血で片麻痺のもどかしさとリハビリでモチベーションを維持する5つのポイントについて紹介します。

【脳出血で片麻痺】リハビリがむずかしい3つの理由!

リハビリがむずかしい3つの理由

焦りが出てくる

片麻痺になる前の自分と照らし合わせてしまう

もう戻らないという絶望感

片麻痺になる前の自分と照らし合わせてしまう

片麻痺になる前と、いまの自分をくらべてしまいます。

自由に動かせた自分と、いまの状態を考えてしまうからです。

いままでの感覚で体を動かそうとしたとき、できていたことができない自分に腹立たしく、落ち込んでしまいます。

ごはんを食べるときに、渡された茶碗やお椀を、つい麻痺側で取ろうとして、いらいらしてしまうからです。

また、靴を履くのに、10秒もかからなかったものが、1分以上もかかり電車やバスに乗り損ねて「麻痺さえなければ」と感じます。

麻痺したほうが利き手なら、なおさら感じます。

麻痺がなかったころの自分と、いまの自分を照らし合わせてリハビリの大変さを感じるからです。

もう戻らないという絶望感

片麻痺で、もうまえのように体を動かせない絶望感があります。

元気だったころに戻りたいと思っても、いまの自分をみるたびに無力感を覚えるからです。

 

この感情は、本人しかわかりません。
まわりがはげましたとしても!

 

趣味がドライブだった人は、うまくハンドルが切れなかったり、アクセルとブレーキの感覚が麻痺によって、車の運転に支障がでることもあります。

いままで、ふつうにできていたことが、できない絶望感にかられます。

焦りが出てくる

理学療法士や作業療法士の指導のもと、リハビリを受けますよね。

 

定期的に病院に行って、リハビリは根気がないと出来ません。しかし、前のように動かせないとわかっていても、よくなると思って頑張っていると思います。家に帰ってからも時間がある時は少しずつでもよくなってほしいとリハビリをしますよね。

リハビリのメニューをやりとげるのは、まわりが思っている以上に大変です。

手をひろげるだけでも、いままで以上にゆっくりひろげないと、体がいうことを聞いてくれません。もどかしい気持ちになると思いますが、リハビリをしないと、体が思うように動かせなくなります。

まえとおなじ感覚で動かそうとすると、よけいな力がはいり、ペースダウンしないと余計な力がはいります。

 

とはいえ、はりきりすぎるとリハビリのメニューを終えたころには、体力をすべて使い切りへとへとです。

 

毎日のリハビリはマイペースで!

リハビリでモチベーション維持する5つのポイント☆

できる・良くなると信じる

リハビリでモチベーション維持する5つのポイント

  • できる・良くなると信じる
  • ちいさな目標を立てる
  • 継続する
  • もう治らないと諦めない
  • 【脳出血の片麻痺】リハビリは脳機能が活性化します!

リハビリしても、体を動かせないこともあります。

ムダな時間を過ごしているんじゃないか、いま以上に良くなるだろうか?と思ってしまうからです。

 

脳出血した場所によっては、もとに戻るのに時間がかかるもの。
だからといって、リハビリを止めてしまっては良くなりません。

医学的にも限界がある部分もあり、医者や理学療法士の人が諦めたとしても…。

 

家族や本人は諦めないでください。

いま、できなくてもリハビリするなかで、これまで使っていなかった神経が働きはじめ良くなります。

リハビリは良くなることがあっても、悪くなることはありません。

リハビリしていてツラいと思ったときは、ポジティブ思考で!
できないと思っても、良くなりたい!やる気を持つようにしてください。

 

自分はできる・良くなるという意思がたいせつですよ

ちいさな目標を立てる

はじめは、ちいさな目標を立てるようにします。

大きな目標を立ててしまうと、できなかったときの挫折感が大きいからです。

わたしは生まれて1ヶ月で入院。

髄膜炎・脳出血から脳性まひ・てんかんを患い、脳性まひで右手の不自由とてんかんの後遺症が残って、3歳くらいから右手のリハビリ。

はじめは、おもちゃの片づけ・食事中はスプーンとフォークを親に渡されて、右手で食べるように言われたんです。

はじめはスプーンを持つのが大変でした。

すくって食べようとしても…

少ししか取れない・こぼす・時間がかかる・イライラの連続だったので

はじめは、できる範囲から徐々にリハビリの目標を大きくしていくことです。

継続する

麻痺した部分は、継続してリハビリをしないと良くなりません。

脳損傷でのリハビリは、体を動かして眠っている脳神経を呼び起こすからです。

体を動そうとすると、脳がはじめに「指を動かしますよ」「テレビを観ますよ」と脳が先に動きます。

 

バスケでいうとポイントガード
の役割が脳です

麻痺がのこると、司令塔である脳よりも、体が先に反応して動きが遅くなります。

はじめは、ムリのない範囲で、リハビリをしてください。

脳出血での麻痺は、脳から体に反応するまで遅く、リハビリを続けることがたいせつです。

もう治らないと諦めない

自由に体が動かせないと感じて、リハビリを止めてしまいます。

とくに、いままで健康だった人は、いつになったらまえのように動かせるだろうと感じてしまうからです。

脳損傷した部分はリハビリをして、少しずつ麻痺が改善にむかいます。

 

少しずつ良くなるよ

とはいえ、毎日のリハビリをしていること自体、意味のないことなのでは?疑問がでてきます。

交通事故での脳損傷や脳障害での病気で、医者からもう治らない!症状が悪化しないように続けてリハビリをしていきましょう。

と言われても、改善の余地があるので、諦める必要はありません。

リハビリの継続は大変ですが

だれがなんて言ったとしても、できると信じてください。

【脳出血の片麻痺】リハビリは脳機能が活性化します!

リハビリによって、脳機能は良くなります。

3歳から小学校6年まで、リハビリが続きました。

3歳からリハビリをしていなかったら、失語症になっていたかもしれません。

左脳は、読み・書く・話す・計算するなどの働きがあります。
わたしは、話すことが極端に苦手だったんです。

そして、リハビリ中に以下の行動がありました。

教科書を読まない
計算ができない
協調性ゼロ(6年間)

とくに1年生から6年生までの、通信簿の備考欄に「協調性がありません」と書かれていたのです。

そんな協調性ない?と思いました。

リハビリによって、得られたものは左脳の機能が右脳に移っていたんですね。
仕事中に頭をケガをして、レントゲンを取ってわかったことですが…。

 

左脳にある言語中枢が右脳に引っ越ししたみたいです。

現在は、ほぼ右脳で生活しているようなものです。

医者は論理的なものにしか目を傾けませんし、奇跡なんて言葉は口が裂けても話しません。

親に言われて始めたリハビリですが、継続はたいせつです。

リハビリで回復に向かってきたら?セルフチェック3項目

  • リハビリする目標を見返す
  • リハビリ前後の進歩を周りに聞く
  • 最終的にどうなりたいか考える

リハビリする目標を見返す

リハビリによって、だんだんと良くなってきたら、目標を変えていきます。

苦労していたものが、簡単にできるようになったら、ステップアップしましょう。

ステップアップの順番
  • 落としても良いもの(短時間から)
  • 少しながくしていく(3セット→5セット)
  • だんだん慣れてきたら難易度をあげてみる

ゴムボールをにぎって1分でつかれていたものが、5分以上もできるようになってきたら、良くなっている証拠です。

ステップアップしていくときは、落としても壊れないものから始め、徐々に神経をつかうものに切り替えていきましょう。

 

ステップアップは徐々に!

ゴムボール→1分×3セット→5セットに!
ゴムボール→ガラスコップに!割れないようにクッションを敷く

リハビリが良くなってきたら、ムリのない範囲でステップアップしてください。

リハビリ前後の進歩を周りに聞く

リハビリしていると、本当に良くなっている実感がないこともあります。

大きな変化に気づけても、ちいさな変化には本人はわからないことがあるからです。

自分の体って毎日みてるので、良くなっているのが気づかないんですよね

自分にとってはささいなことでも、周りの人にすごい進歩だ!と言われた経験ありませんか?

靴ひもを結びおわって、玄関先で「はやくしてよ~」と言って、周りの人に「え?おわったの?」指摘され、初めて気づくこともあります。


ちいさな変化は自分では気づかない
ものです。

定期的に身近な人に聞いてみてください。

最終的にどうなりたいか考える

リハビリの最終目標は、いまより良くなることですよね。

いくら頑張っても、できないものがでてきます。

脳出血での麻痺は、かならず治るわけではありません。

 

損傷部分によって、神経再生医療でもとに戻ることもありますが、一度切れた神経は戻らない部分の場合もあります。

なので、最終目標を決める必要があります。

たとえば、茶碗を持って食べたい、10キロのコメをらくに運びたい、など、ひとそれぞれ目標はちがいがあるからです。

ちいさな目標から最終的にどうなりたいのか決めておく必要があります。

片麻痺でも日常生活で私が心がけてやった3つのこと!

できる限り自由なほうを使わない

リハビリしていたときは、利き手を使わないようにしていたことです。

自由に動かせるほうばかり、使うと甘えがでてくるからです。

はじを持ったり、じゃんけんのチョキのような動作はできません。

いくらリハビリしてもムリなものはムリです。

軽いかばんを持ったり、教科書やペンケースをだしたり、できるだけ右手を使うようにしていたことです。

学校でも、休み時間に右手を使っていたので、小学校から肩こりや頭痛などが絶えませんでした。

 

親に「なるべく右手使ってね」と言われたおかげで、腕の筋肉もついてできないことが減っていったんです。

ムリをせずに、できるだけ麻痺側のほうを使ってください。

たつぽん
たつぽん

わたしはムリしましたが…。
マイペースが一番です

つねにマイペースで

リハビリしても、なかなか実感がわかないこともあります。

目にみえてリハビリの実感があれば、頑張れます。

ですが、リハビリに実感がない場合もあるので、1日にリハビリ時間を限定することです。

回復までの時間は個人差があります
1年で回復する人・10年以上かかる人も!
私は後者ですね

長時間リハビリしても、つぎの日に思うように動かせるほど甘くはありません。

 

動くとわかっていれば頑張れるのに…

1日のリハビリは、時間を決めてマイペースで続けることをおすすめします。

まわりと比較しない

周りをみて比較しないことで、らくになります。

周りと比較したところで無意味だからです。

たとえば、身長がひくい人が背の高い人をみて「あんなに背が高かったらいいな!」と、うらやましくなります。

しかし、身長が高い人が背のひくい人をみると「かくれんぼをしたらみつからなそう」「目立たなくていいな!

身長のひくい人・高い人の悩みがあるわけです。

人それぞれ悩みはちがうので、比較しても解決はしません。

周りと比較しなくなったら、心の余裕を持てました

片麻痺を放っておくと退化!?リハビリは楽じゃない!

片麻痺を放っておくと、だんだんと動かせなくなります。

定期的なリハビリは大変ですが、体の機能を維持するには重要な運動です。

リハビリを怠ると、麻痺で思うように動かせなくなります。

リハビリでモチベーションを保つためには、

できる・良くうなると思う
ちいさな目標からリハビリを!
続ける気持ちを持つ
諦めないこと
脳はリハビリで活性化する

はじめは、すべて考えてリハビリするのではなく、1つずつでいいので実践してみてください。

 
 

わたしがリハビリするうえで心がけてやったこと

できるだけ不自由なほうを使った
マイペースで継続(なるべくムリしない)
周りと比較しなかった

脳出血で片麻痺した部分は、リハビリでまわりの脳神経が補ってくれて、回復に向かいます。

現在、脳出血で片麻痺になり、くじけそうになっている人の参考になれば幸いです。

さいごまで読んでくれてありがとう