
てんかんの完治と寛解の基準は、薬を飲まずに発作がないのが完治。
薬を飲み続けて、発作がおさまっていることを寛解といいます。
子どもの頃に特発性てんかんを発症したひとが、完治する確率が高く、20歳までに発作が安定すると言われています。
産まれてくる際に脳の奇形や脳出血や脳腫瘍で、脳の障害が原因で発作になる症候性てんかんがありますが、特発性てんかんよりも、完治するのがむずかしいてんかんです。しかし、てんかん発作の起きる部分を手術によって、完治することがあります。
特発性てんかんは、0歳~10代となりやすく、完治する可能性が症候性てんかんよりも高いてんかんです。症候性てんかんでも完治ができないわけではなく、薬の量や発作の状況によってちがいがあります。
今回は、てんかんの完治と寛解について紹介します。
てんかんの完治の基準って?

てんかんの完治の基準は、薬を飲まなくても発作が起こさないこと。
しかし、完全に飲まない状態までには、何か月・1年と時間がかかる場合もあります。
減量中に発作を起こすと、薬をやめるまでに2年が3年になり、長引いてしまうからです。
てんかんには、特発性てんかんと症候性てんかんがありますが、完治率は、特発性てんかんのほうが高いです。
症候性てんかんは、脳出血や脳腫瘍などの脳障害で発作がある場合は、手術で発作の原因となる部分を取り除く場所によって、むずかしいときがあります。
薬の減量は、血中濃度の変化で体調を崩してしまうこともあり、少しずつ減らしていかなければなりません。
急激に血中濃度が変わると、いままでなかった発作がでてしまうことがあります。
てんかんの完治は、薬を飲んで最低2年間なく、減量中にも発作を起こしていないことです。
てんかんの寛解は?薬を飲み続けて発作がおさまること!

てんかんの寛解とは、薬を飲んで発作がおさまっていること。

寛解までの道のりは遠い・・・?
減量中の発作って自分との闘いだよね。
てんかんの寛解も、完治とおなじく脳波の異常や発作がでない状態が、最低2年継続したときが目安ですが、完治と違うのは、薬を飲み続けて、てんかん発作をおさえる点です。
発作がなくなって1年~2年の間は、不安と半信半疑の毎日でした。てんかん発作がなくなって2年は、あくまでも基準なので、5年間発作がないとき、ようやくてんかん発作から解放された気持ちでした。

発作から解放されたいよ。
それで、寛解まで何年かかったの?

覚えてる範囲で、27年かな?
症候性てんかんの場合、脳の障害によって発作となるので、手術するひともいます。
ですが、脳出血や脳腫瘍などの脳障害が原因のときは、手術が成功してもすぐに薬を止められるのわけではありません。
2年間、脳波検査で異常がなく、1度もてんかん発作をしなかった場合です。
少しでも薬の量が変わるだけで、体調を崩してしまい
断薬中に1度でも発作を起こすと服用期間がながくなります。
てんかん薬のやめ時は?2年と言うけれど・・・。

抗てんかん薬のやめる時期は、脳波の異常がなく、断薬中にも発作を起こしていない期間が、最低2年が目安です。
そして、少しずつ薬を減らしていく際に、再度、発作があると服薬をしなければなりません。断薬には
てんかん薬を1度に急に減らすと、血中濃度の変化で発作を起こしてしまい、薬をやめる時期が長引いてしまいます。
薬は増やすときも減らすときも、定期的に脳波の状態や血中濃度で、副作用を最小限におさえ発作がでないかどうか確認しながら、少しずつ薬の調整していくからです。

てんかんって複雑でめんどうだなぁ。

薬の量の変化が1番体の負担がかかるから、
めんどくさいというより疲れんだよ。
発作なんて脳と体の負担がハンパない!
その間に発作とみられると、薬を飲み続けてしまいます。
発作を起こさないように断薬するには、少しずつ減らしていかないと、副作用から発作につながってしまうからです。
1種類の薬であれば、はやくにやめることができますが、複数の種類の薬をやめる場合は、脳波の状態や薬の相互関係で1種類の薬をやめるよりも、長期間になることがあります。
てんかん発作の再発率は?いつになったら自由になれる?

てんかん薬の断薬中に、気になるのが発作の再発率ですが、人それぞれちがってきます。
1日に何度も発作が起きるひと、年に1、2度の発作を起こすひともいるからです。
抗てんかん薬の服用から、早い段階でやめる理想ですが、少しずつ減らしていかなくては、発作を起こしてしまうことがあるので、気になるところです。

長期的に飲み続けていると、服用期間に比例して、断薬までの期間が長くなります。
アレビアチンとカルバマゼピン・マイスタンの3種類を飲んでいますが、
マイスタン以外40年ちかく飲んでいるので、
いまからやめるには10年以上かかるといわれました。

薬をやめるのってたいへんなんだ。
てんかん薬なんて、やめれない理由はたくさんありますが、断薬ができるのであれば、はやめにしたほうがいいです。てんかん薬の服用は、肝臓の数値が異常に高くなること・歯ぐきがはれる・鉄分不足などがあります。
完治できる人は、てんかん発作を出さないように、薬から解放されるようにする
完解の場合は、できるだけ少量の薬でも、発作をおさえられるように!
お酒と薬の服用でγ-gptの数値が600くらいあった時期があり、お酒をやめたら少し下がり400ほど。
それだけ薬の量が多かったんですよね。
てんかん発作を繰り返すのは?断薬までの道のりが遠い!?

てんかん発作は、記憶障害にもつながります。
大脳の神経が興奮によって、電気のみだれが起こるてんかん発作。
てんかん発作が体のふるえや意識障害が起こるだけでなく、脳の萎縮で記憶が曖昧になるからです。
写真のフィルムを切り取られたように、一部の記憶がない場合があります。
記憶障害は、おもに側頭葉てんかんに多くみられますが、てんかん発作が出ると海馬(記憶を溜めておく場所)があるため、記憶が曖昧になったり、覚えていないことがあります。
ですが、側頭葉てんかんの部分発作だけでなく、ほぼ脳の中心にちかい場所に、海馬があるので後頭葉てんかん、点頭てんかん、前頭葉てんかん、頭頂葉てんかんの症状があるひとでも、物忘れや認知症と勘違いしてしまうことがあるからです。
しかし、てんかんでもないのに、急に物忘れが激しくなったと思ったときは、一度CTを取って脳の萎縮の状態を確認してみることが大切です。てんかん以外の病気で忘れっぽくなることもあります。

毎日の薬の服用で、物忘れはしたくはありませんよね。

そんな時に、役に立つのが薬に印字してある日付なんだね。
ん発作は、体の負担だけでなく、脳の負担にもつながり記憶力が曖昧になるからです。
また、脳梗塞はてんかんと似た症状がでるので見分けがつきにくく、発見が送れると片まひの後遺症がのこることがあります。
くり返しのてんかん発作は、脳の負担があり、萎縮によって物忘れや意識障害、片まひなどがあります。
仕事や遊びに制限がかかり、てんかん発作をくり返しては良くありません。
てんかんの、完治と寛解は2年が目安です。発作にならないようにするには、自分との闘いです。

格闘技みたい・・・。

たしかに!いくら医者が薬を処方しても最後は自分しだいだよ。
精神論みたいになったけど、病は気と書いて病気だからね。