てんかんと告知したら、まともに面接もしてもらえなかった経験ありませんか?てんかんは、100人に1人の割合でいるのに、認知度が、ほかの病気より良い印象を与えない病気です。
だからといって、会社に伝えないと、見た目では何もわからない病気です。

面接で「てんかんの持病があるんですけど」と話すと・・・。

 

てんかんだから採用されないな・・・

入社後に発作が出たらどうしよう

クビにはなりたくない・・・

と、不安はあります。

しかし、病気を理由に不採用にされる会社なら、長続きしません。それどころか発作を見て、「明日から来なくていいよ!」と言われます。そんな会社ならはじめから働かないほうがいいと考えています。

仕事に影響がなければ、基本的に告知義務はありません。が、発作が出た時、発作後に具合が悪くなるなら、病気の事を伝えるべきです。

すべての会社が、病気を理解しないと思い込まないでください。

 

令和3年以前からの障害者差別解消法ありましたが、てんかんを告知するとクビや自主退職をせざるを得ない状況でした。

しかし、会社の判断での努力義務だったので、てんかんを告知するとクビや自主退職をせざるを得ない状況でした。そして、令和6年から障害者差別解消法が改正され、合理的配慮が義務化によって、病気が解雇理由にはならなくなりました。

てんかんという病気は、ひとそれぞれ症状や誘発原因もちがうので、自分は告知する基準を覚えて、就活する際の参考にしてください。

今回は、てんかんの告知は義務?就活に不要?伝え方次第でデメリットがメリットについて紹介します。

てんかんは告知義務は?就職で3つのメリットを紹介!

女性
告知するメリット
  • 病気に対して理解が得られる
  •  ストレスなく働きやすくなる
  • 発作時の対応をしてくれる

就職で、てんかんという病名なんて話したくないですよね?

なぜなら、てんかん発作がなければ、周囲と変わらないように見える病気です。

てんかんの認知度は、ぼくが20歳ころから比べると、すこしずつ理解されるようになりましたが、まだまだ、倒れてけいれんする病気と思っているひとが多くいます。

告知は、病気の事を覚えて貰うために言うんです。

てんかんと告知すると、『けいれんする病気?』『倒れる病気?』しまいには『けいれんした後に意識が戻らないことは?』なんて聞いてくる面接官ばかりでうんざりした時期がありました。

面接した会社のなかには、てんかんという病気のこと自体しらないひともいたので、『採用されないな』と思ってコンビニで求人雑誌を買って帰っていました。

 

てんかんの認知度って低いなと…
思うくらいでいいんです

てんかんと告知するときは、発作の頻度が高く仕事に影響するときだけ告知しましょう。
発作が仕事に影響しないときは、あえて病気のことを話す必要はありません。ぼくも、仕事で、てんかんと話す時は薬を会社で飲まないといけない時くらいに留めていました。

仕事中に発作の不安や病気のことを知ったうえで、安心してはたらきたいときには告知は役立ちます。

 

上司にてんかんのことを伝えるときは、なかなか仕事が覚えられない、長時間の仕事が負担と感じたときに、面接時や入社後に伝えておくと、すこしでも不安や辛さを和らぐこともできます。てんかんといって、避ける人や会社はごく一部にすぎない事を忘れないでください。

「してほしいこと」を具体的に上司に話しましょう。

面接時や入社後に、100%理解されるのはむずかしいかもしれませんが、伝えなければ、理解されないだけでなく、誤解も招きます。

なにより病気を隠している辛さで、うそをついてしまうことは精神的なストレスになります。

病気に対して理解が得られる?

てんかんの病気のこと話して、本当に理解が得られるかは面接してみないとわかりません。

てんかんと話しても、全然わからない、どんな病気か理解していても、見る目が変わってしまうこともあるからです。

うん。そうかも

会社や面接官のてんかんの理解は、テレビやネット記事での内容から得た知識。ひとから聞いた知識しかないことが多く、面接時に自分の症状をくわしく説明して、誤解を招かないように伝えることがだいじなんです。

 ストレスなく働きやすくなる

てんかんを隠して、はたらくのは想像を超えるストレスになります。

つねに発作が出るのではないかと不安を抱え、周囲にどう思われるかと心配し続けていくのは、体力もメンタルもぼろぼろになっていくからです。

てんかんと告知したところで、どこまで理解してもらえるのか不安もあります。てんかんに対する理解はまだまだ十分とはいえません。でも、何も伝えずに誤解されたまま、はたらき続けるよりも、勇気を出して告知し、理解を得る努力をしたほうが、不安なく働けますよ。

 

すくなくても上司にだけは話しましょう。

会社にてんかんのことを告知して、はたらくには、上司や同僚の理解が大切です。

 

上司には、てんかんとはどのような病気なのか、発作の症状や頻度、仕事への影響などを具体的に説明しましょう。
また、どのような対処をしてほしいのか、上司や同僚に説明しておくことが重要です。


誤解を招きやすい病気なので、できる限り詳しく説明することが大切です。

 発作時の対応が早い

てんかん発作は、ほんの一瞬のことで、一人では対応が遅くなることもあります。

発作の間は、意識がなかったり急にボーっとしたり、自分では発作が起きていることに気づかないことがあるからです。

発作に気づけば、「ちょっとトイレに行ってきます」と離れることも可能です。

 

不安が広がっていくほど、いつもよりひどい発作になることも!

発作中の異変に気付いた上司や同僚に安全な場所に移動して対処してもらえます。

 

伝えておく必要があります。

どのような発作なのか教えておくことで、仕事に影響がないとアピールできるからです。

【てんかんは告知義務】3つのデメリットとは?

告知のデメリット
  • 採用されないことが多い
  • てんかんで具合が悪いといえない
  • 周りの目を気になる

採用されないことが多い

面接時にてんかんと告知すると、採用されないことがあります。

てんかんの病名を話すだけで、面接官の態度が変わってしまうからです。

 

意識を失い手足がけいれんをして倒れる
イメージがつよいですからね

令和6年4月から合理的配慮が義務になったので、てんかんを理由に不採用にしにくくなったことです。採用されるためには、相手にどう思われようと病気のことを伝えるべきです。

告知義務はありませんが、伝えたあとの印象と、隠していたときの印象は180度かわります。

理解しているひとは、どんな症状や発作になりやすい時間など聞いてくることがあります。聞かれたら正直に言った方がいいです。理解をしようと努力するひとは、いろいろと質問してくるかもしれません。

質問することは、ニュースで得た知識と、あなたの症状が同じなのか、違うのかわからないので聞いてきます。
そのときは、自分の症状をわかりやすいように説明しましょう。

てんかん症状が仕事に影響するか考えてから告知をしてもいいんです。

 

無関心な人は…
何も聞きませんから。

てんかんで具合が悪いといえない

具合が悪くても、会社にいえない場合があります。

朝に発作が出て体がだるくても、てんかんを理由に休めないことが多いからです

 

てんかんと話していないと合理的配慮は成立しません

あなたと会社との話し合い「建設的対話」があって合理的配慮が成立するからです。

一方的に話しても、「建設的対話」にならず、
ただのわがままになってしまいますよ

会社に告知していないと、朝に具合が悪くなっても、てんかんといえず休まなくてはいけなくなります。

周りの目が気になる

てんかんを隠していると、発作が出ないかと周りの目が気になりますよね。

病気を隠していると、緊張から発作が出てしまうこともあるからです。

 

発作の頻度が低くても、環境の変化やストレスで発作を誘発します

午前中は体調が良くても、午後から仕事をしようときに限って具合が悪くなり、注意が散漫になって凡ミスしてしまうことがあるでしょう。

てんかんを理由に上司にも同僚にも話せないと、緊張やストレスが溜まり発作が出ることがあります。

発作の頻度が低くても、告知して安心できる職場環境を作っておくことが大切です。

てんかんを告知する?状況に合わせた判断と工夫☆

就職するときに、てんかんと言うべきか、隠すべきか悩みますよね。

病気のことを話すと、面接官のほとんどがイヤな顔したりしまうからです。

たとえば、面接時に土日祝日は出勤可能です。といっても、最後にてんかんがあると話したら、不採用通知の嵐で『てんかんで就職なんて無理』と思い悩みます。

休みが土日祝日だけだと、
よけいに休みを取らないと…

だからといって、隠して就職したとしても、定期的な通院や仕事中に発作が出るかもしれない不安や、バレてクビにならないかと考えてしまいます。

また、仕事中に薬が飲むことができるかなど、てんかんは発作だけでなく、定期的な通院や薬が飲める職場を選びたいと思ってしまうものです。

てんかんは脳の病気だということが、まだまだ理解されていなく病名を出しただけで採用までに至らなくて、自己嫌悪に陥ってしまいます。

【履歴書でアピール!】面接官につよい印象を与える書き方のコツ☆

就職する際には、履歴書の書き方にひと工夫してみましょう。

履歴書は、いままでの自分の略歴を、面接官にどのような人物なのか、たった一枚の紙で理解してもらう必要あるからです。

いまは、面接をして採用される側から会社を選んではたらくスタイルに変わりつつありますが、学歴や特技や趣味、仕事の志望動機で選ぶ会社は、まだ、多くあります。

学歴や職歴は、履歴書をみたらわかることです。しかし、趣味を適当に書いてもいいと、考えているひとが多いと思います。

特技や趣味は、どのような人柄なのか見る重要な場所です。

たくさん特技や趣味があるひとは、仕事とマッチした部分をリストアップして書く方法もあります。

面接時に、ほかの特技や趣味を聞かれたときだけ、話してみましょう。

職場を選んだ動機や特技、趣味を書く理由については、くわしく説明していきますね。

職場を選んだ動機を簡単に書いていない?

履歴書の志望動機って、なにを書いたらいいんだろうと迷いますよね。

就職する理由なんて、給料を貰うことだから一番悩んでしまうんです。ずば抜けた特技がないし~なんて思っていませんか?

就職したら、99%安定して給料を貰えます。

ごくまれに給料を支払わない会社もありますが…

志望動機に「給料を貰うこと」と書くと、面接官は給料のためしかはたらかない人物と思ってしまいます。この会社じゃなくてもいいんじゃないの?と思います。

いくら学歴が良くても、やる気のないひとは雇いません。

志望動機は会社にとってのメリットを提示させます

じゃどうやって書くの?

メリットとデメリット書く

  • 会社のメリットと面接官のつよい印象を与える
  • 悪い部分もメリットとなる可能性が高くなり採用されやすい

仕事内容に関わらず、メリットとデメリットを書こうです。

たとえば、工場内でのピッキング作業は、コンビニの商品やダンボールを専用コンテナに詰める作業することがメインの仕事です。

メリットとして

「黙々とはたくことができる」
「コツコツ進めていくのが苦にならない」

と書きます。そして、デメリットも一緒に書くこともだいじです。少しだけでいいでしょう。書き過ぎは良くないですよ。

メリットだけでは、面接官にいい部分しか書いてないなと思われてしまうので、デメリットの内容も重要になってきます。

デメリットは、苦手なことをズバッと書くことです。

印象を悪くしてしまうのではと思いでしょうが、会社としてはいい所ばかり書いても信ぴょう性に欠けますので、デメリットもきちんと書くことです。

補足として「苦手な部分を貴社で克服したいです」と書くと、面接官に、はたらく意欲のある人物と印象が残りやすくなるからです。

会社は履歴書を残して
電話がかかってくることも!

面接では不採用になったとしても、採用したひとが1週間で辞めてときに会社としては、1人の採用のために、求人広告を出すのはデメリットでしかありません。

一度は不採用にしたあなたの履歴書の印象がつよいと、連絡がくる可能性が高くなるからです。

ふつうに履歴書に志望動機を書いても、相手には「あ~そなんだ」と思うだけで終わってしまうことが多いからです。
それでは、どこの面接を受けても同じ結果になりもったいないです。

履歴書のちいさい欄に、志望動機のメリットとデメリットをくわしく書くことはむずかしいです。

そのときは、A4サイズの紙に書き渡しましょう。

何社も同時に面接するときは、必要なぶんだけコピーしておくと手間がかからないですよ。

コンビニが近いなら、白紙の履歴書を
スマホに取り込んでコピーしてもいいですね

特技・趣味をくわしく書くメリットは?

履歴書には、必ずといっていいほど特技や趣味を書く欄がありますよね。でも何を書いていいか迷いますね。

仕事に関係ない特技や趣味を書く必要性があるのかと、疑問を持ちながら書くでしょう。しかし、特技や趣味が仕事に役立つ場合があります。

趣味がプラモデル作りの場合、

 

小さな頃から『プラモデル作りが好きで100体以上作っていました』

いまは、就活で時間がなくて10体も作っていませんが…』
こんな何気ないことでも相手には、手先が器用なんだと印象をつよく与えることがあります。

自分では当たり前なことでも、相手にとっては手先が器用なんだなと印象を与えることができれば、会社や面接官につよい印象を与えることができます。

特技や趣味をくわしく書くことで、あなたの性格や人間性が同時にアピールポイントになりますよ。

つぎは、てんかんを告知するタイミングについて、話していきます。

面接時・入社後?てんかんの告知タイミングはいつ伝えたほうがいい?

てんかんと話すタイミングは、いつがいいのか迷いますよね。というか伝える意味ってあるのだろうか?と思いますよね。
バレなきゃいいんじゃないの?と思っている人もいるでしょう。

そうです。バレなきゃいい。それが本音。でも、発作が出た時の気まずさを考えると、やっぱり伝える。病気の事を話したほうが発作が出た時、毎日毎日おなじ理由で休むのにも限界があります。

 

面接時に言う、就職してから言う。どちらにしても「伝えること」が大切です。しかし、はじめて「てんかん」と聞いた人は聞きなれない病名をいわれたり、間違った認識をしている事がおおく戸惑います。もちろん無関心の人もいますが、おなじ職場でやっていく同僚と働くことだってあるので、勇気がないと話せません。

たとえば、体調が思わしくないときに、てんかんの持病があると伝えていると、病気のことを理解してくれて不安なく休めます。風邪やインフルエンザの時期に、1週間休みことは可能かもしれません。でも、嘘とバレたらいい事ではないですよね。面接をくり返し、ようやく働ける職場を辞めたくないでしょう。

 

今年の4月から会社は、合理的配慮が義務化になり、自分あった仕事ができるように配慮されるようになりました。それは、病気の事をわかってもらう必要があるんです。正しくは病気を知ってもらうだけでいいんです。てんかんと話して不採用・クビになるになるなら、その会社で働き続けても、ストレスが溜まりますよ。

合理的配慮は、てんかんだけでなく、ほかの障がいがあっても、よほどの理由がない限り強制的にクビにできません。

 
 

もっと早くに法改正していたら良かった

てんかんでもキャリアアップ!病気が壁になるのは時代遅れ?

今回は、てんかんの告知義務について話しました。

基本的にてんかんの告知義務はありません。

しかし、発作の状況によっては面接時や入社後に伝えることで安心してはたらくことが可能になってきています。

令和3年から、障害者差別解消法があり、障がい者は合理的配慮が受けられたものの、努力義務で会社の判断で不当解雇されていました。

令和6年4月から障害者差別解消法が改正され、努力義務から義務になります。

就活する際に、病気が原因で諦めていた会社にも積極的に伝えると、合理的配慮が受けられ不当な理由でクビや自主退職をしなくても良くなっているからです。

そのためには、てんかん症状をくわしく説明して伝えることが、仕事をするうえで大切です

 
 

さいごまで読んでくれてありがとう