
てんかんというだけで、冷たい目でみられたことがありますか?癲には「狂う、気が違う」、癇には「ひきつけ」と言う意味があります。
(癲癇)てんかんという漢字は、長い間偏見や誤解を生んできました。ぼくが初めて偏見されたのは、血のつながっている祖母だったんです。

それはちょっと・・・。
病気のことが知らない人からみると、発作を引き起こす原因が不明だったり、発作の振る舞いが奇妙なことから、てんかんの人に対して、恐れや排除の感情を抱くことが今でもあります。
ですが、てんかんは、きちんと薬を飲んでいれば発作を起こすことなく、普通に生活を送ることができるにも関わらず、誤解を招いてきたことが偏見につながっていることです。
てんかんは、ほかの病気とちがったイメージで認識でされて偏見でみられる原因が、漢字に表されています。
本来なら理解されてもいい病気ですが、てんかんに対して偏見を持つことは、病気の名前から誤解を生んでいるので、正しい認識をしてほしいものですね。
なぜてんかんが偏見な目でみられるの?

てんかんが偏見や差別される原因は、誤解や偏見、不適切な情報、てんかん発作中の行動による社会の影響が大きいです。
てんかんは、神経系の疾患と認知されて、発作中には制御不能な行動が見られることがあります。
そのため、てんかんを持つ人に対して、社会的に不安や危険視されることです。
また、不適切な情報の伝達も原因の一つとなっています。
てんかんに関する一般的な誤解として、てんかんは精神疾患であるという誤解から、てんかんを持つ人は知的障害を持っているという偏見があります。
これらの誤解や偏見が、社会においててんかんが偏見の対象とされる原因となっています。
てんかんの漢字が意味する偏見の対象になる理由☆

てんかんの漢字は「癲癇」となります。
「癲(てん)」と「癇(かん)」の2つの文字から構成からなっていることです。
何十年前は、キチガイという言葉がありましたが、精神状態が普通でない人に使われていました。
今では、ほとんど聞くことがなくなりましたが・・・。

癇しゃくを起こしてるなど使われるよね。
「癲癇」という漢字は、脳の機能異常によって、突然起こる振る舞いや感情の噴出を表す意味が偏見の理由になっています。
【てんかんの病名】漢字の意味が病気との密接な関わっていた!

てんかんの病名「癲癇(てんかん)」の漢字の意味が病気と密接に関係しているのは、原因や理由があります。
古代中国の医学に基づく病名 「癲」と「癇」の漢字は、古代中国の医学書である『黄帝内経』に登場する言葉で、その時代にはてんかんを指す言葉として用いていました。
日本においても、中国の医学書を参考にして病名が設定されたため、漢字の意味が病気と密接に関係していると言えます。

やんわりと差別してるね。

ほんとに!
病気の特徴に基づく命名 「癲」は、意識障害や、不規則な動作や感覚異常などの症状を表しています。
「癇」は、てんかんによって引き起こされる発作の特徴である突然の感情の噴出や怒りを表しています。つまり、「癲癇」という病名は、てんかんの症状や特徴に基づいて命名されたと考えられます。
てんかんの病名癲癇(てんかん)の漢字の意味が、病気と密接に関係しているのは、中国の医学書からの影響と病気の特徴の、複数の原因や理由が重なっているため、今でもてんかんの偏見がなくならないことです。

なくなってほしいですけど・・・
古代中国の医学に基づく病名と漢字の意味が病気と密接な関係
古代中国においては、医学と漢字の知識が密接に結びついています。
医学書には、病気の症状や治療法などが漢字で記されており、医師や学者は漢字の知識をもとに病気を診断・治療していました。
古代中国において病名が命名される際には、その病気の症状や特徴に応じた漢字が選ばれることが一般的です。
例えば、てんかんの病名である「癲癇(てんかん)」の場合も、てんかんによって引き起こされる症状や特徴に基づいて、漢字の「癲」と「癇」が選ばれました。

そんな意味があったんだね
そのため、「癲癇」という病名は、古代中国の医学に基づくものであるため、漢字の意味が病気と密接に関係していると言えます。
このような病名の命名は、古代中国に限らず、日本やその他の国でも一般的でありました。
しかし、いまは、漢字の意味によって社会的な偏見や差別が生じることがあるため、漢字ではなく、ひらがな表記の「てんかん」になっています。
てんかんの癲」と「癇」の漢字の関係は?

「癲」と「癇」は、見た目が似ていますが、異なる意味を持つ漢字です。
「癲」という漢字は、頭がふらついたり、行動が乱れたりする病気を表します。
このような症状は、古代中国においては癲狂(てんきょう)と呼ばれていました。このため、「癲」は、頭がふらつく様子を「狂」から構成されています。
癲の読み方は
一方、癇(カン)という漢字は、怒りや興奮などで感情が高ぶり、制御できなくなる病気を表します。
このような症状は、古代中国においては「癇病」と呼ばれていました。このため、「癇」は、怒りや興奮を表す「キチガイ」や、「感情がはげしい」から構成されています。
癇の読み方は
このように、癲(テン)と癇(カン)の漢字には、病気の特徴や症状が反映されています。
しかし、いまは、「癇」という漢字が使われる場合は、てんかんという病気を指すことが一般的になっていることです。
ぼくが、学生の頃は、短気でよく親とケンカをしていました。
一度だけ親が『お前は~~て』で声をつまらせて、聞き返したときに『手が不自由だから短気なんだね。』と言われましたが、本当は『てんかんだから』と言おうとしたのではと、いまは思ってます。
最後に、てんかんを持つ人に対する社会的な差別についても触れたいと思います。
てんかんを持つ人は、仕事や教育受けるうえで、社会的に差別を受けることがあります。そのため、社会においててんかんに対する理解と正しい知識が必要です。
てんかんは、薬をきちんと飲んでいても、日々発作がおさまらずに、つらい思いをしているひとに対して『おかしい』や『ちょっと変』と軽い気持ちで言う心のないひとが、すこしでもなくなる世の中にしたい!
そのための一歩として、癲癇(てんかん)の漢字の意味を正しく伝えたいと思っています。

てんかんの漢字の意味を知ってほしいニャ~
さいごまで読んでくれてありがとう