
てんかん発作を起こすからといって、プールや海水浴を諦める必要はありません。
発作のコントロールがむずかしいと、プールや海水浴を諦めていませんか?
溺れる理由から、保育園のプール遊びや学校でのプール授業で「見学をしてほしい」「泳ぎたいなら診断書を持ってきてください」と説得されることが多いですが、てんかん発作さえなければ問題なく泳げます。
てんかんだから泳いじゃダメと言うことじゃなく、体調がわるかったら、泳ぐのをやめる判断がたいせつです。
むしろ、てんかんを持っている人のほうが、運動をして体力をつけて、発作を起こさない疲れない体にしなければなりません。てんかん発作は、興奮状態では発作を起こしにくく、ホッとした時に起こしやすいんです。

てんかんだから、泳げないのは、寂しいよ
今回は、こどもと楽しむには!「てんかんとプール」泳ぐ前の注意点と対処法を紹介します。
水泳でてんかん発作が起きる?安全な水泳の始め方☆

親としては、プールで溺れたらと心配な気持ちはわかります。
いつ・どこで起きるか、わからない病気がてんかんだからです。
泳がせないのは事故防止には最善かもしれません。しかし、子どもの成長を遅らせるデメリットがあります。
小さいときに、てんかんを患うと言葉や運動の遅れがでてきます。
周りの子どもとくらべられるので、成長が遅いと言われます。

周りと比べればキリがないですよ
あなたの子どもと周りの子どもの成長スピードが違っても気にする必要はありません。
泳ぐことは、体力をつけるだけでなく、脳の活性化につながるからです。

泳ぐメリットもあるよ

てんかんの持病があるから泳ぐのが、禁止ではなく発作が出てしまうから、泳ぐのを止めたほうがいいと言われるんです。
リラックスが発作につながる!泳いでいる時は起きにくい?

泳いだ後に、発作が出てしまうのだろうと思っていますよね。
最大の原因は、ホッとしたときに発作を起こしやすいからです。抗てんかん薬には、脳の興奮を抑える薬と抑制系があります。ですが、発作は大脳の興奮状態で起こす病気です。なので、興奮しなければ発作の抑制になります。
急にはやめたほうがいいということ。
つねに気を張ることなんて、ムリです。
脳は交感神経と副交感神経が、交互に働くことで、体や精神的なバランスを整えているからです。
緊張したな~と思ったら、できるだけ平常心で!子どもに教える時は、なるべく感情の起伏を激しくならないようにおしえてください。
発作を起こしてしまうときは、心身的にリラックスしていることもあります。
本人と周囲のちがい?プールでてんかん発作時の対処法!

【本人の対処】症状を話す前にリラックスをしない!
担任や友だちに、てんかん症状を話す前に、リラックスをしないようにしてください。
てんかん発作は起こらなければ、気づかれにくい病気です。
では、本人の対処から話していくよ
本人が体調不良のときは、控える・辞める選択です。
やりたくても我慢しないとダメなときも!
頭痛や寒気は、なかなか周りのひとには、わかりづらい部分があり、体調が悪いと話しても発作を起こしてから出ないと信じてもらえません。
もし、水泳前に発作が出そうと感じた時点で、体が無意識に緊張してホッとしたリラックス状態になると考えてください。
夜中に起きやすい発作は浅い眠りかホッとしたときです。
なるべく平常心を!
一番むずかしいです。感情があるんですから
てんかん症状は、睡眠不足や疲れが引き金になって、発作になるときは感情のコントロールが重要です。
【周囲のひとができること】臨機応変に対応して!
熱があったり咳をしていたら、具合が悪いと察することができます。
しかし、てんかんは症状や発作が出ないとわかりません。
意外としられていないのが、けいれんしたら、てんかんと勘違いしてしまうことです。
手を震わせて意識を失うだけが、てんかん発作ではありません。
いつ・どこで、何をしているときに発作が出るか、本人もわからないことがあります。
口の中にスプーンやタオルを口に入れないでください。
スプーンの角度によっては、歯が折れて飲み込んでしまいます。
タオルは窒息のもと。
けいれん中でも呼吸しているので、タオルを入れると呼吸しにくくなります。
絶対にやめてください。
てんかんは、意識が途切れる時間はひとによってちがいがあり、意識をうしなったからといって、すぐに救急車を呼ぶ必要がないことがほとんどです。
5分以上のけいれん・ハッキリと意識が戻らないときは、救急車を呼んでください。
5分以上けいれんが止まらないときは、脳がダメージ(萎縮)を受けるので、かならず救急車を!
てんかんで泳げないのは先入観?少しずつ泳ぎ慣れていこう!

てんかんで水泳が、できないという先入観はやめましょう。
てんかん発作があるから、泳げないのではありません。
周りの理解がない、医者に言われた!理由がほとんどでしょう。
てんかん発作は危険だと思い込んでいるからです。
てんかんだから溺れるのではなく、泳ぎ慣れてないから溺れるんです。
発作がない人のほうが、溺れる確率が多いのは、油断です。
子どもが、できるといっても、体調わるいと思った時は控えてください。
医者や学校では、発作が出るから危ないと、てんかん持ちは泳がせないことが多いのです。
基礎体力を上げることは、同じ距離を歩いてもすぐに疲れない体を作り、スタミナアップで発作の抑制につながります。
友だちや家族と、楽しい海水浴やプール授業をしてくださいね。

さいごまで読んでくれてありがとう