
頭でわかっていても、なにをしたらいいのかわかりませんよね?
てんかん発作をみると、「このまま息しなくなるの?」「けいれんが止まらない」どうしよう?と混乱するでしょう。
ほとんどのてんかん発作は、30秒から3分以内に、けいれんがおさまる病気です。わたし自身も、てんかん発作がいつ・どこでなるのかわからなかったので、びっくりしていました。なので、はじめてけいれんをみると慌ててしまうものです。
とくに、テーブルの上にしまい忘れたはさみやメガネも。食事中に熱いスープ・テーブルなども発作が起きれば凶器になります。
はじめに、覚えてほしいことは、てんかん発作が起きた時、転んだりボーっとして発作をした際に、けがをしないように安全な所に移動することが最優先です。ほかには舌を噛むと思いタオルや箸など入れないようにしてください。
今回は、てんかん発作時にしてはいけないこと!今さら聞けない心がける対応を紹介します。
てんかん重積と言って、なんども繰り返す発作や10分以上のけいれんをおこすひともいます。5分以上発作がおさまらない場合は、救急車を呼んでくださいね。
てんかんは、白目を剥き泡をふいたり、必ずけいれんする発作ではありません。
てんかんでしてはいけないこと!発作時に知っておくことは?

はじめに、てんかん発作の出方を確認して、覚えておく必要があります。
てんかん発作には、急に意識を失う発作や立ち上がって走り回る・けいれんすると言った発作まで、さまざまです。
発作には意識はハッキリしているけど体がぴくついた後に、足にちからがはいらず崩れるように倒れ意識を失う、意識をなくしてから体が固くなってけいれんするものまであります。てんかん発作の場合、脳のおなじ場所が、とつぜん乱れるため、おなじ発作をくり返します。
発作が起きたら、まず、安全な場所に移す・スマホで録画するようにしましょう。発作がおさまらない時は、脳出血や脳炎、髄膜炎など、ほかの病気を疑い救急車を呼ぶべきです。また、はじめてけいれん、意識がなくなって判断できない場合もすぐに、病院に行く・救急車を呼びましょう。
しかし、いつもおなじ発作の場合には、発作が落ち着いてから病院に行っても遅くはありません。
スマホの録画は、医師に説明するときに、発作の様子、どちらを向いていたかによって、右脳か左脳のどちらにてんかん波が出ているのか見分けることができるからです。
てんかん発作の確認やどのような状況把握は、医者に説明をする時に、スムーズに検査や診断に役に立ちます。
てんかんとは!

てんかんは、大脳の神経の電気信号が過剰に働きうまく機能しなくなったとき、てんかん発作を起こします。
100人に1人の割合で発症し、新生児から高齢者まで年齢に関係なく、発症する脳の病気です。
わたしがてんかんと診断されたときは、てんかんとしか診断されました。いまでは、症候性てんかん・特発性てんかん。部分発作や複雑部分発作などは、生まれた年では「てんかん」と診断されていません。
原因が不明な特発性てんかんや脳出血や髄膜炎、脳炎、脳腫瘍など、原因がはっきりしている症候性てんかんは、1980年。数年後に部分発作や全般発作にわけられて、1979年に生まれたときは、「てんかん」と診断されなかったわけです。
とはいっても、部分発作も複雑部分発作や強直間代発作をすべて経験しているわたしにとっては、てんかんと診断されてしまうでしょう。
てんかんと診断される場合は、2回以上おなじけいれんを起こした時に、脳波検査をして、てんかん波が出ている部分や発作の型を特定して、年齢などで処方薬を決めます。
てんかんの原因は?体の司令塔が誤作動する病気?

てんかんには、大きくわけて症候性てんかんと特発性てんかんがあります。どちらも、脳の電気の乱れから発作を起こします。
症候性てんかんは、脳出血や髄膜炎、脳卒中、脳腫瘍など脳障害でてんかんと診断された時です。特発性てんかんは、いまだ原因がわかっていないてんかんですが、症候性てんかんより完治する可能性のあるてんかんです。
症候性てんかんの場合、あきらかな脳障害で発作を起こします。発症年齢は新生児から3歳までと、高齢が発症率が高くなります。一般的には、抗てんかん薬の服用で、てんかん発作を抑制します。
症候性てんかんは、手術をして発作が起こさなくなる完治の確率は20%です。しかし、発作がおさえられたとしても、新たにほかの障害(失語症など)がでて、薬を飲み続けることもあります。
特発性てんかんは、個人差があっても完治は、約60~70%。二十歳前後に、てんかん波がなくなると言われています。原因が不明なので、はっきりとは言えません。
わたしが4歳の時に、親が手術を検討しましたが、医師に今の状態より悪くなる可能性が高くなることから、40年間、服薬だけで調整してきました。
てんかんの症状は?一瞬見ただけではわからないことも!

てんかんと症状は、生まれたときに発症するものから、事故や脳障害に関係する脳腫瘍やアルツハイマーなど、要因がはっきりしている症候性てんかん。
脳波検査をしても、原因がわからない特発性てんかんがあります。
あえて言うなら特発性てんかんは神経質でまじめなひとにおおいと書いてあった記事がありました。

ただ、根拠はないようです。

だから、原因がわからないといってるのかな?
てんかんになる原因は、病気や事故や原因の、症候性てんかんや原因がわからない特発性てんかんがあります。
症状は脳の電気信号のみだれから発作を起こすので、チック症状や一点をぼーっと見続けてしまうこともあり、見逃されやすいこともあります。てんかんと診断されている場合、おなじ発作を繰り返します。
脳の電気信号がみだれた場所によって、発作の出方にちがいがみられます。
発作を見たときにやることは?わずかな時間で対応方法!

発作がでると、どうしても慌ててしまいます。体のけいれんや意識がなくなるのは、本人も周りの人びっくりしてしまうものです。
てんかん発作はなんの前触れもなく倒れてしまい冷静さを失い、発作の持続時間、倒れかた、発作の対応も遅くなるからです。
歩道をあるく際は、車道側にはあるかせない・食べているときに発作がおおいとき(けいれんを伴う)ときは、椅子に座らず床に座ることで倒れたときの衝撃を和らげる工夫も大切です。食卓テーブルしかない場合は、すぐに安全な場所に、移動しなければなりません。つねに何もないスペースを作っておき、発作時に慌てずに行動するためです。
食事中に前かがみで倒れるときにはテーブルには最低限の食器・ぼーっとした発作のときは、なるべく冷ましてからだすようにすると、やけども最小限に抑えられます。後ろに倒れる場合は、必ず、床に横にさせてください。
てんかん発作は、短時間でおさまりますが、ほんの0.1秒でケガをすることもあり、発作に応じた対応をすることがたいせつです。
けいれん中は1000ピースのパズルを完成させるより大変?

けいれいんをしていたら、安全な場所や環境を作るようにして見守ります。
このとき、絶対にやってはいけないことは、以下の4つ。
口の中にスプーンや箸、指などを入れない
ここでは、発作を起こした時に、絶対にやめてほしいことを話していきます。
強直間代発作のけいれんを伴う発作で、意識がなくなっても、自分の歯で舌をかみ切ることはありません。
とくに、強直間代発作の場合、ほぼ意識がなくなり、体がこわばり、がくがくと30秒から3分以内に、止まる発作です。
周りからみると、意識がない状態で、歯を食いしばるので舌をかむと思ってしまいます。
しかし、倒れた拍子に、少し血が出ることがありますが、けいれん中に、歯を食いしばっていても舌を噛むことはありません。無理やりに口を開けて、固いものを入れると、歯が折れて飲み込む可能性もあるので、絶対にやめてください。
また、かじられて指をけがすることもあります。
体を動かさない・揺すらない
強直間代発作は、けいれんを伴う発作ですが、体をおさえたり、揺らしたところでけいれんはおさまる事はありません。
周りができる事は、発作中に身の回りにけがするものがないか確かめなければなりません。
30歳前後の大人が5歳の子供の体をおさえるのはかんたんですが、けいれん中におさえるのは、思っている以上に力も必要ですし、体を動かしたり、揺すったところで、発作が止まるわけでないのです。それどころか骨折することもあります。なので、頭などけがしないように、広いスペースを確保を作っておくことが重要です。
発作後は極度の眠気があるので、風邪をひかないように毛布やタオルケットを用意しておきましょう。風邪をひくと発作の誘発要因です。
水を飲ませない
意識がもうろう状態で、水を飲ませないでください。
飲ませる時は、返事にきちんと答えてからでも遅くはありません。
強直間代発作がながいと、口から泡を吹くことがあった時だけ、水などを飲ませましょう。
泡はよだれや唾液そのものなので、おおく泡を吹いた時には、のどが渇いていることがあります。
てんかん発作後や意識がもうろう状態の時は、飲み物は与えないことです。
タオルやハンカチなど口に入れない
口にスプーンを入れる事と重なりますが、タオルなど口に入れると息ができません。
てんかん発作中は、浅い呼吸の事が多く、口をふさぐとチアノーゼを起こし苦しくなるからです。
いくら短時間の発作でも、息がしにくい状態が続くと、脳にも酸素がいきわたりません。てんかん発作中に意識がない状態でも、呼吸しようとしているのでタオルなどで口をふさぐのは良くありません。
安心して過ごすために!すぐに行動できる勇気を!

今回は、てんかん発作時にしてはいけないことについて紹介しました。
目の前でけいれんをみると、冷静さを失い発作までの行動が遅れることもあります。、慌てず冷静な判断がたいせつです。
ストーブやお湯、はさみやメガネなど身の回りに発作が起こると危険なものがあります。つねに最低2ヶ所は何もないスペースを作っておいてくださいね。
てんかんといっても、意識を失うだけの発作や急にバタンと倒れて、1分~10分以上。1日に数回から1年に1、2度のものまでありますが、てんかん発作はくり返す発作です。
てんかん発作で、頭を打つなどのけがをさせないように移動させておくようにすることが未然にケガを防げます。
家では、ゆったりとした服装で過ごしましょう。外出中に発作が出た時は、帽子などかぶり頭をけがをしないようにすることたいせつですよ。

さいごまで読んでくれてありがとう